新フレーバー ”tick tock”レビュー👏👏

こんにちは〜〜☺️

新型コロナウイルスで時短営業になり大変な時期ですが

この度、新しいフレーバーが情報解禁されましたね〜👏👏

その名も”tick tock”

実はこのフレーバー2年半前にすでに出会っておりまして🤫

その時から気になっていたのでやっとという思いです😆

大阪の480カフェの吉村さん協力のもと

うちのスタッフが実際に吸ってレビューを書いてくれたので

お披露目したいと思いまーーーす!!!

お店でオーダーする時や、自宅シーシャ用に購入される際に

是非参考にしてみてください!!

では、レビューをどうぞ!!

■YUMMY
レモンとグレープフルーツのフレーバー。
味はレモンメインでほのかにグレープフルーツの香りのする甘めのキャンディのような味わい。
パッケージからフルーツのさっぱり系の味を想像したが先入観を裏切るようなお菓子系のフレーバーで驚かされた。
また本フレーバーは煙も少々特徴があり、舌に感じる質感もフルーツ系のさっぱりしたものではなくお菓子系独特の下にねっとりと残るような舌触りであった。
キャンディのようなフレーバーだと思って吸ってみれば今まであまり無いようなフレーバーでは無いかと思う。味の変化も最初はレモンがメインで出てくるが次第にグレープフルーツが出てきてレモンとグレープフルーツのバランスの取れた味になってくる。
吸い始めは味の濃いイメージを受けたがグレープフルーツが出始める段階で味の主張はそこまで強くなくなってくる。
キャンディのお菓子系のような味わいと先述したが、中東系にある雑味が多少出るため蒸らしの時間はアメリカ系よりも多少長く取った方が良いのではないかと思われる。
葉っぱの色の割に吸いは軽やかであるためシーシャを始めたばかりの人でも気軽に吸えるが中級者から上級者には多少物足りなさを感じるかもしれない。
味の主張が早い段階に尻すぼみで無くなっていく為ミックスをする際はレモンやグレープフルーツで底上げしてあげるといいかと思われる。
レモンとグレープフルーツ以外でミックスをする際はお菓子系やフルーツ系でミックスするよりは甘さに多少のケミカルさがある為ケミカル系やミントを加えてあげるのが良いかと思われる。理由としてはフレーバーの主張がそこまで強くない事とフルーツ系とお菓子系の中間に立つような味である為である。類似フレーバーとしてはゴールデンラヤリナのキャンディアップルと同じような立ち位置と言えばイメージしやすい。そのため甘さっぱりフルーツが吸いたい方や、お菓子系フルーツが吸いたい方にはオススメのフレーバーである。

■THE ONE&ONLY
ライム味のフレーバー。
味は他社のライム系のフレーバーと比べてライム自体の味がかなり濃い印象がある。
他社フレーバーがしつこくなくミックスした際脇役として活躍するのに比べてこのフレーバーは良い意味で主張が強い。
最初の吸いではライムのさっぱりとした味わいが来るが煙がウェットな感じの為か吸っていくうちに甘みが徐々に出てくる。
そして更に吸い続けて行くとライムのピール感が出てくるので1つのフレーバーで数種類の顔を見せてくれる面白さがある。その為長時間吸っていても飽きが来にくい。
そして本フレーバーはブロンズリーフなので吸いやすいかと思いきや煙がウェットで中東系のような重さがある。その為他のブロンズリーフに比べ多少重めに感じるので中級者から上級者に好まれる吸い心地。初心者の方には他のフレーバーとミックスした方が吸いやすいかもしれない。
今まで吸ってきたライム系のフレーバー全般に感じてきたことだが再現度を高くするにつれてどうしてもガムやタブレット菓子のレモンの味に近付いてしまう傾向がある。本フレーバーもその節が見受けられる。特に本フレーバーは甘みが他社のライムフレーバーに比べて増している為その印象を強く受ける。人工甘味料のような甘みが本フレーバーの特徴にもなっているがそれが逆に人工甘味料ぽさを引き出しているようにも感じる。
しかしながらフレーバーとしては優秀であることは変わらないので多くの人に愛されるであろうフレーバーである。
ミックスを考えるならば同系統のフレーバーでアメリカ系の柑橘系フレーバー、先述したように濃い煙で甘さもある為お菓子系のフレーバーを脇に置いても楽しめるのではないかと思う。
もちろんフレーバー自体が優秀な為単品吸いやミントを少量足すのも十分に楽しめるだろう。
他社のライムフレーバーのように従来通り脇役として本フレーバーを使う際はこれまでのフレーバーと比べてミックスの割合が少量で済む利点や、割合を減らした分他のフレーバーをさらにミックス出来るなど色々とミックスの幅が広がるのではないかと思う。

■ALL EYES ON YOU
レモンアイスガムミントのフレーバー。
味はメンソールの効いたキシリトールガムフレーバーで後味にほのかにレモンが香る。
同メーカーのillusionとよく似ており人工的な甘みにメンソールが加わったフレーバーと捉えてもらって良いと思う。
レモンが入っているフレーバーだがレモン感はほとんどなくガムがメインのフレーバーである。
味の減衰や変化もillusionと似ておりガムの甘みと若干のメンソール感が残る程度になる。
illusion同様ブロンズリーフにしては多少ニコチン濃度が高めであり、異なる部分は吸い出しの際の舌にピリピリとした感覚がないのと後味の粉っぽさがないことである。
そのためillusionに比べ全体的にクセが少なく吸いやすいフレーバーである。
煙の質感もウェットな方で中東系のガツンと喉に来る感じはないがニコチン濃度が高めな為中東系は苦手だが重めのミント系が吸いたい方におすすめかもしれない。
illusion同様、単体で吸うには飽きが早い為ミックスで本フレーバーをメインに置き、他のフレーバーを用いて市販されているブルーベリーやストロベリー、ピーチといったフルーツ系でフルーツガムを再現するのが面白いかもしれない。レモンが加わったフレーバーであるがあまり感じない為レモン系を加えても良いと思う。
全体的にケミカルっぽさもある為、他のケミカル系のフレーバーと合わせることも可能である。
メンソール感はillusionに比べ長持ちする為、甘めのミントとしての立ち位置でのミックスも視野に入れるのも十分に可能だろう

■CASABLANCA
ダブルアップルミントのフレーバー。
味は甘めで同メーカーのパラディソにミントが加わったアニス感が強めの味わい。
アルファーヘル製のダブルアップルと比べてクセは少なめなのでアルファーヘル製のダブルアップルが苦手な人にはおすすめである。
逆にダブルアップルが好きな人には物足りなさがあるかもしれない。
味自体はあまりくどくなく煙の質感はウェットでもドライでもなく標準的である。煙の重さも軽めなためダブルアップルの入門としての役割を担うことが出来るのではないかと思う。
味の減衰は割と早めでミントとアニスの甘みが失われていく。
味の変化は減衰が終わったあとにエグ味のようなものが残り、後味にパラディソのアニス感が後を引くような味になる。
ミックスを考えるならばミントがそこまで強くないためミント系をフレーバーで底上げをしてあげるのがいいかと思われる。
本フレーバー自体はあまり香りが強くないため主役級に香りが強いフレーバーとミックスをすると特徴的なフレーバーとはいえ負けてしまう可能性があるためあまりおすすめは出来ないが、アニス感が残ることを考慮するとレモンやラベンダーといったアニスと混ぜても美味しく吸えるフレーバーとのミックスがいいかもしれない。
また、人工甘味料的なものとは違う少しスパイス感のある甘さが残るためソーシャルスモークのドルセデレーチェや香港ミルクティー、アズアのロイヤルクイーン等のお菓子系フレーバーや花系フレーバーにスパイスフレーバーという立ち位置でのミックスのかのうせいもある。
本フレーバーを主役として考えるならばデバジのミルクを少量足したりとフルーツ系スッキリミックスではなく甘めのミックスも出来るかと思う。ミントは入っているが先述した通りミントはさほど強くなく減衰も早いため甘めミックスでも慎重にならずに使えると考えられる。
単品でも吸えなくはないが味持ちがあまり良くないためミックスでの使用をおすすめしたい。

■B52
レモンガムミントのフレーバー。
味は人工甘味料のガムがメインのメンソールの効いたスッキリとしたフレーバー。
レモンがパッケージに描かれているがレモン感はあまり感じない。
同メーカーのAll Eyes On Youとよく似ておりメンソール感も同程度である。
All Eyes On Youと比べ異なる点は3つあり1つはガムの甘みに加えてミントの甘みが加わっているため多少甘め。もう1つはミントが入っているためか煙の質感が喉にガツンと来る感じがある。残り1つは煙の質感がAll Eyes On Youよりも多少ドライである。
味の減衰は割と早めでゴムの甘さとミントの味のみが残る。
同メーカーのガム系のフレーバーと同様ブロンドリーフだがニコチン濃度が高めである。
illusionの吸出しの時に感じた舌にピリピリする感じは特になく後味の粉っぽさも特に感じなかった。
吸い続けるとミントも薄くなり人工的な甘みと多少のメンソール感のみが残り、ガムを長く噛み続けたゴムぽい味が残る。
単体で吸うには飽きが早い為ミックスで本フレーバーをメインに置き、他のフレーバーを用いて市販されているブルーベリーやストロベリー、ピーチといったフルーツ系でフルーツガムを再現するのが面白いかもしれない。レモンが加わったフレーバーであるがあまり感じない為レモン系を加えても良いと思う。
全体的にケミカルっぽさもある為、他のケミカル系のフレーバーと合わせることも可能である。

■BAILANDO
メロンミルクのフレーバー。
味は甘いフルーツのメロンというよりはお菓子のメロンの香りに近く甘さはそこまでくどくない。ミルク感はあまり強くなくメロンとミルクの味わいが半々といったところ。
パッケージにはオレンジのマスクメロンが描かれており甘いメロンを想像していたがどことなくメロンの青臭さが目立つ。
甘さはフマリのアンブロシアと同じくらいに感じる。
アラマシのメロンミルク比べるとミルク感は強め。
メロン単体のフレーバーでは甘めのものよりも酸味のあるメロンフレーバーが多いが本フレーバーのメロンの部分を見ると甘みが多いフレーバーなので他のメロン系との棲み分けが出来ているのではないかと思う。
甘さ自体はそこまで強くないがそれでもお菓子系のフレーバーに分類されるためスッキリ系が好みの人には苦手かもしれない。
煙の質感はウェットでもドライでもなく標準的でニコチンの重さはあまり感じないが甘めフレーバー独特のまとわりつくようなくどさは多少あるため飽きが来るのは早い。
吸い続けるとメロンの香りの角が取れてより甘さを感じまろやかな味わいへと変化する。
ミックスを考えるならばミルク感が控えめな為デバジのミルクや甘さをたすためアルファーヘルのミルク、ココナッツ、ソーシャルスモークのドルセデレーチェ等で甘さを足してあげるのがいいかもしれない。またメロンの部分を強調したければデバジのクレイジーメロンや先述したアラマシのメロンミルク、フマリのアンブロシア等も挙げられる。
メロンの入っているミックスフレーバーのブラジリアーノと合わせてもメロンの酸味が共通としてあるためいいかもしれない

■HARMONY
ガムミントのフレーバー。
味はメンソール感のあるキシリトールガムで後味にミントが香るフレーバー。
illusion、All Eyes On You、B52の中では1番ガムの甘さが控えめでガム以外のフレーバーの主張もありバランスが取れているのではないかと思う。
後に来るミントの味が特徴的でアルファーヘル製のミントのような甘さもありつつミントを歯で潰した時のような渋さのようなものも感じることも出来るため完成度が高いのではないかと思う。
煙の質感は少しウェットな方で舌に当たる煙の感触が滑らかである。ニコチンの重さもTickTock製のガム系フレーバーの中でも軽めなため吸いやすい。
吸い続けるとメンソール感は落ち、ガムとミント両方のフレーバーは偏りなく減衰していく。先述したガム系の3種類より減衰は緩やかでガムのみが残るということがない。
さらに吸い続けるとガムの人工的な甘みが出て来るがしつこくなくクセのない優しい甘みが続く。
ミックスを考えるならばメンソール感が1番早くなくなってしまうためトライフェクタのトゥワイスザアイスでメンソール感の底上げをしたり、他のフレーバーを用いて市販されているブルーベリーやストロベリー、ピーチといったフルーツ系でフルーツガムを再現するのが面白いかもしれない。
全体的にケミカルっぽさもある為、他のケミカル系のフレーバーと合わせることも可能である

■24/7
ミントフレーバー。クラシカルな味がする王道のミント。
ミントはシーシャフレーバーのなかでも基本中の基本フレーバーであるため、一概にミントといってもメーカーによって様々な特徴がある。ミントの葉の味を忠実に再現したもの、ミント葉の味ではなく清涼感のみに焦点を当てたもの、甘いもの、辛いもの、メーカー内で数種類のミントを提供するフレーバーメーカーもあり、千差万別のミントフレーバーが存在する。
本フレーバーはそのなかでもしっかりと葉の味がするタイプのミントフレーバーで、その味は中東系フレーバーのような非常にクラシカルなものとなっている。
中東系フレーバーと米国系フレーバーを比較した際、一般的に「味のキレ」と「煙の質感」にその違いがある。全てのフレーバーに当てはまるわけではないという前提だが、一般的に中東系フレーバーは味にキレがあり、はっきりとした角のある味で、人によって好みが分かれることが多い。一方、米国系フレーバーは味がマイルドで、万人受けするような仕上がりとなっているものが多い。煙の質感は、中東系フレーバーは一般的にドライで乾いた感じがする一方、米国系ではウェットで吸いやすい煙が出るものが多い。
「Tick Tock」は米国のフレーバーメーカーだが、本フレーバーについて、「味のキレ」は中東系のような印象である一方、煙の質感は米国系フレーバーのウェットなものに近い。メンソールのスーッとするような冷感のなか、しっかりとミント葉の渋み(苦味)も出ている。ほのかな甘味はあるものの、その他の味の印象は薄く、雑味のない非常にシンプルでクラシカルな味となっている。米国系フレーバーのなかではトップクラスに完成度の高いミントフレーバーと言えよう。
相当にシーシャを嗜まれている方以外には単品でオススメしにくい。煙の質感が良く、味の持ちも長い、非常に良くできたミントフレーバーであるため、単品ミントをよく吸う方にはぜひ一度単品で賞味いただきたい。しかし、そうでない方の場合、良くも悪くもシンプルなミントの味なので基本的には他フレーバーとミックスして吸う方が良いだろう。
基本的にはすべてのフレーバーにミックス可能だが、ミント葉の味がしっかりと出ているのでフルーツ系フレーバーやスパイス系フレーバーとのミックスがオススメ。お菓子系フレーバーにミントをミックスすることもあるが、そういった場合にはミント葉の味があまりしない他ミントフレーバーを使う方がベターだろう。

■PARADISO
青リンゴのフレーバー。
味は「つくられたリンゴ味」という印象。リンゴ味のガム、なかでも駄菓子のガムボールのような安っぽい味に近い。
青リンゴ特有の爽やかな酸味はあまり感じられず、その味はむしろ赤リンゴに近い。
そもそもリンゴ味のシーシャフレーバーで完成度が高いものは非常に稀で、リンゴのジューシーな甘味、爽やかな後味、そして青リンゴならばほのかな酸味を完璧に再現できているフレーバーはほぼないと言っても過言ではない。本フレーバーも例に漏れず「美味しいリンゴフレーバー」になり得るものではないだろう。
むしろ、渋みのような雑味が強く、他の青リンゴフレーバーと比較しても完成度が高いとは言い難い。
単品で吸うことはあまりオススメできない。青リンゴ味のフレーバーを単品で吸いたい場合には他の選択肢から選んだ方がベター。
ミックスする場合には、味の系統が似ているという意味においてバブルガムや、苦手でなければシナモンもオススメ。シナモンのクセのある甘味が雑味を活かす形で作用するだろう。
ちなみに、青リンゴのフレーバーで最も完成度が高いと考えられるフレーバーの一つは生果実を使用したDecloud「Green Apple」。美味しい青リンゴフレーバーを吸いたい場合には、そちらを選択した方が良いかもしれない。

■TI AMO
バブルガムミントのフレーバー。
味全体の印象は「チープなミックスフルーツの甘味とクセのないミント」。吸った瞬間、口に広がるバブルガムの味は完成度が高く、複数フルーツの味が非常に上手くミックスされている。
フルーツの味は出来の良いフルーツ単品フレーバーのようにジューシーなものではなく、どこか乾いた感じのするケミカルでチープなもの。これは本フレーバーの味を否定するものではなく、飽くまでバブルガムフレーバーなので敢えてそのような仕上がりにしていると言える。ちなみに、複数のフルーツの味をそれぞれの味が際立たつ形で組み合わせ、よりジューシーな仕上がりにしたフレーバーは「マルチフルーツ」フレーバーに分類される。
公式ホームページによると、「イチゴやバナナ、チェリーなど複数の人工的なフルーツフレーバーを組み合わせて作られている」とのこと。それを踏まえるとバナナの味が若干強いようにも感じられるが、バナナのクセのあるもったりとした甘みがきちんと「バブルガムっぽさ」に寄与している上、他の味とも均衡が取れているためバナナの主張が強過ぎるということはない。
ミントは葉の味がせず、スーッとするような冷感があるだけのシンプルなもの。「バブルガムっぽさ」を演出するための一要素に過ぎないため当然と言えば当然だろう。
単品で吸って十分に美味しいフレーバー。ただし、そもそものコンセプトとして味はチープでケミカルなものなので、長時間吸っているとその味に「酔って」しまうかもしれない。
ミックスについて、ほぼ全てのフルーツフレーバーとミックスが可能。単品のフルーツフレーバーとミックスすることで「ブルーベリーガム」、「アップルガム」といった感じで、程良くチープな感じのする美味しいガムフレーバーの味に昇華しよう。スッキリとした印象にしたい場合にはレモン、グレープフルーツなど酸味のある柑橘系フレーバーとミックスすると良い。お菓子系フレーバーとミックス出来ないこともないが、バブルガムの良さを打ち消してしまいがちなので選択的なミックスが求められよう。
バブルガムの味はシーシャの得意とするところで美味しいフレーバーは多いが、そのなかでも上位に位置する完成度の高いフレーバーと言える。

■ALL DAY
レモン、ライム、ミントのミックスフレーバー。
ライムをベースに、バランス良くレモンとミントがミックスされ、全体としてはモヒートフレーバーのような味。
ライムはややドライだがクラシカルな味で中東系フレーバーを思わせる。極端に味が強調されているというようなこともなく、可もなく不可もなく及第点のライム味という感じ。後味に若干の甘味を感じる。ただし、少し乾いた感じがするので「つくられたライム味」という印象は否定できない。
レモンはさらにドライな感じのする味で、より人工感がある。そもそも、シーシャのレモンフレーバーでは実際のレモンの果実感を忠実に再現できているものは稀で、全体的に乾いた感じがするものや皮のような味がするもの、そうでなければ酸味を極端に強調したものなど、どこか人工的な印象を受けるものが多い。本フレーバーもその例に漏れず、後味は幾分ましなものの、煙を吐き出した際に感じる味はやや残念な仕上がりとなっている。
ミントは主に清涼感に重きを置き、あまりミント葉自体の味がしないようにしている模様。ほのかにミント葉のような味もするが、これはミント葉本来の味というよりも、ライムやレモンの渋みに由来するものだろう。
強くオススメするものではないが、単品で吸うことは可能。出来が良いとは言い難いので名称通りAll Day(一日中)吸うことは難しいだろうが、それでも構成上、非常にさっぱりとしたフレーバーとなっているので飽きは来づらいだろう。
全体的にドライな印象が強いので、ミックスする場合は煙の質感がウェットなフレーバーがオススメ。生果実を使用したDecloudの「レモン」や、米国系フレーバーのレモン、ライムやモヒートがオススメ。少し甘味を足すのであれば、キウイやオレンジ等、さっぱりとしたフルーツフレーバーとの相性は良い。

■LAVA
複数フルーツのミックスフレーバー。
味全体の印象としては、濃厚なマンゴーとピーチ、オレンジをミックスしたような味。トロピカルフルーツに重きを置いている印象をうける。
煙を吐き出した際、まず印象的なのが完熟したマンゴーやピーチのような濃厚な甘味。人工的な乾いたような味ではなく、ジューシーな果肉感のある味で非常に美味しい。熟れた果肉の繊維を歯で押し潰した際に感じるようなほのかな渋みがあり、これは「マンゴーっぽさ」を演出すると同時に、ピーチ様の味をネクタリンに似たものにしている。
ほのかにフルーツ由来の酸味があり、これはさながらオレンジの様。こちらにも果汁感があり、オレンジジュースのような印象をうける。
それぞれの味の要素が粒だっており、全体を通して非常に濃厚なフルーツの味がするが、それらが上手くミックスされることで一つのフレーバーとして成り立っている。
シーシャでは定番のバブルガムフレーバー(人工的な味がするフルーツのミックスフレーバー)のそれぞれのフルーツの味をジューシーな仕上がりにするとこの様な味に行き着くのかもしれない。
単品で吸って十分に美味しいフレーバー。ただし、長時間吸う際にはその濃厚なフルーツの味に「酔って」しまうかもしれない。
そのため、ミントをミックスするのがオススメ。濃厚なフルーツの味は大いに結構なことだが、裏を返せば若干味がくど過ぎるきらいがあるため、清涼感を足すことでバランスがとれよう。当然、他のフルーツフレーバーをミックスすることも可能だが、もともとが複数フルーツのミックスフレーバーであるため、さらにフルーツフレーバーをミックスする妙味は薄いように感じられる。強いて言うならばベリー系フルーツの印象が薄いので、そのような味が欲しい場合には本フレーバーを少量、調節してミックスすると良いかもしれない。
ちなみに”Lava”は「溶岩」の意。公式サイトによると”It can make you cool down like lava after the volcano(本フレーバーは吸った人を火山から出た溶岩のように冷却するでしょう)”とのことだが、吸ってみても名称の由来は良く分からなかった。

■JOJO
コーヒーとキャラメルのミックスフレーバー。
コーヒーの苦味とキャラメルの甘味が絶妙なバランスでミックスされており、「甘くて苦い」、「苦くて甘い」という一見矛盾したような味を非常に上手く表現できている。
コーヒーの味は苦味が強く、深煎りコーヒーのよう。そもそも、シーシャのコーヒー味は苦味が強いものが多く、浅煎りコーヒー(アメリカンコーヒー)のような苦味が薄く酸味が感じられるものは稀。本フレーバーも例に漏れず、前者のような味わいとなっている。
一方、キャラメルの味は特筆すべきもので、濃厚な甘味のなかにしっかりとコクがあり、非常に良く出来ている。砂糖やグラニュー糖といった分かりやすく、場合によっては押し付けがましさを感じるような甘味ではなく、砂糖、ミルクをしっかりと煮詰めて作ったキャラメルの強い甘味と香ばしさ、ほのかな苦味を感じる。この香ばしさとほのかな苦味は、コーヒーのそれと融和しているのでハッキリと境界線を引くことは難しいが、それも含めて「キャラメルコーヒーっぽさ」を演出している。
吸い始めはどちらかと言うとキャラメルの甘味が強く「甘くて苦い」という印象が強い。後半になるとキャラメルの味が弱まることで、よりコーヒーの味がより前面に出て「苦くて甘い」印象になる。
単品で吸って十分に美味しいフレーバー。ただし、長時間吸っているとその濃厚でコクのある味に「酔って」しまうかもしれない。
ミックスする場合は、お菓子のような甘味があるフレーバーがオススメ。ミルクを始め、ハニーやキャラメルなど、もったりとした甘味のあるフレーバーとの相性が非常に良い。具体的なフレーバー名を挙げるとすれば、Social Smoke「Dulce De Leche」やFumari「Blueberry Muffin」など。特にオススメなのがSocial Smoke「Lemon Drop」。キャンディーのもったりとした甘味が本フレーバーに上手く溶け込みながら、レモン由来の強めの酸味がよりさっぱりとした印象を与える。
本フレーバー初めて吸った瞬間、「スタバっぽい味」だと感じたが、実際、公式サイトでも”This hookah tobacco reminds you drive through of Starbucks…(本フレーバーは『スターバックスをドライブスルーするときのような感覚』を彷彿とさせます)”と説明されているように、意図的にそのようなそのような仕上がりにしている模様。「スタバっぽいフレーバー」の代名詞となり得る美味しいフレーバー。

■SUMMER BREEZE
アイスガムミント。キシリトールガムの味をベースとしてミントの葉の味がする。
ガムの味は「歯磨き粉っぽい」とも表現されるシンプルなキシリトールガムの味で、ほのかに人工的な甘味がある。ただし、その甘味は煙を吐き出し終えるまでにサッと引く非常にサッパリとしたもの。実際のキシリトールガムを噛みしめる際には、唾液が混ざることである種の「潤い」を感じるが、本フレーバーのガムの味はどこか乾いた印象をうける。
ミントは葉の味がするタイプのもので、ミント葉の緑々しい渋み(苦味)がある。ただし、同社の単品ミントフレーバー「24/7」と比較するとその味はある程度抑えられているようで、飽くまでもガムの味がメインとなっている。
「アイス」の名を冠するように、スーッとするような冷感は強め。構成通り、非常にスッキリとした味になっている。
単品で吸うことはあまりオススメできない。よほど「ガム」フレーバーを好む方であれば別だが、そもそもそのような趣向が稀なのと、先述の通り、乾いた感じのする味であるため万人受けはしないだろう。
ミックスする場合には「ミント」のような使い方ができよう。ガムの味に若干人工的なクセがあるものの、スパイス系フレーバーのように前面に出るようなものではなく、そのクセはある程度ミックスの際にミックスフレーバーの裏に隠れる。「ミント」として扱えばほぼすべてのフレーバーとのミックスが可能。敢えて本フレーバーを「ガム」フレーバーとして選択するのであれば、シナモンをミックスすることで「清涼感の強いシナモンガム」を再現することができよう。ただし、ガムおよびシナモンガムフレーバーについては、より完成度の高いフレーバーが多いため、敢えて本フレーバーを選択する意味は薄いように思う。

■CAESAR
ダブルアップルのフレーバー。
まず、シーシャ初心者の方におかれては「ダブルアップル≠りんご味」ということを認識していただきたい。
シーシャにおいてダブルアップルというと、例外なく「アニスの味が強いりんご風味」のことを指す。普通のりんご味を吸いたい場合は「アップル」とオーダーする。「アップル」フレーバーは基本的に実物のりんごの味を再現する方向で作られているのに対し、「ダブルアップル」フレーバーは、りんご風味にアニスを加えた独特の「ダブルアップル味」を志向して作られる。「ダブルアップル」のりんご風味の部分についても「アップル」のそれとは全く異なるもので独特の味がする。
なぜつらつらとこのような前書きをするかと言うと、それだけ「アップル」と「ダブルアップル」の味が一線を画すものだからだ。
以上を踏まえ、本フレーバーを一言で表すならば「米国系のダブルアップル」という感じ。
りんごの味は「ダブルアップルのりんご味」独特のもので、本物の果実のようなものではなく、かといってお菓子のりんご味といった風でもない。強いて例えるならばドライフルーツのりんごのような濃縮された味。ただし、ダブルアップル(ツーアップル)で最もポピュラーかつ基本となる中東メーカーのダブルアップル(ツーアップル)比べると、幾分味が薄いように感じる。りんご風味を調整することで、味全体をよりマイルドに、より万人受けするように作ろうとする意図を感じ、この点が「米国系っぽい」と感じる所以。
一方、鼻に抜けるクセのあるアニスの甘味と酸味は中東系のダブルアップル(ツーアップル)と比較しても見劣りするものではない。
煙の質感は特筆に値する。Tick Tockのフレーバーは基本的に煙の質感が良いものが多いが、そのなかでもトップクラスになめらかで上質な煙。高級シルクを思わせるぬらりとした煙は延々と吸っていたいと思わせる程に心地が良い。
基本的には単品で吸うのがオススメ。と言うより、ダブルアップルの味は非常に独特なものなので、正直、相乗効果を生み出すフレーバーが少ない。ミックスする場合は、「ダブルアップルとミント」というようにシンプルな構成にするのがオススメ。
アニスの味があまり日本人には馴染みがないもので、シーシャ初心者の方にいきなり本フレーバーを含むダブルアップルフレーバーをオススメすることは難しい。しかし、ダブルアップルはシーシャの基本中の基本フレーバーであり、「フレーバーの王様」といっても過言ではない。ある程度シーシャに慣れてきた際にはぜひ一度チャレンジしていただきたい。